こんにちは!
かもしかです。
かもしかの家計簿では、価値観で支出を分類する価値分類表を作成します。
一般的な家計簿では、あまり聞きなれない言葉なので、どうやって使えばいいのかわからない人も多いと思います。
今回は価値分類表の費目の紹介や、価値分類表でわかることを解説します。
価値分類表とは
まず、価値分類表とはどんなものか説明します。
わかっている方は読み飛ばして下さい。
価値分類表とは↓の表のことです。
価値分類表は、自分にとってその支出がどういう価値があるかで分類します。
一般的な家計簿のように「食べ物」「日用品」などの物やサービスの種類で分けるものとは全く違います。
価値分類表の費目
価値分類表の費目の紹介
価値分類表で主に使う費目は4つです。
経常費・・・生活に絶対必要な支出
生活費・・・絶対必要とは言えないけど、あった方が良い支出
遊興費・・・幸福感を感じられる支出
特別費・・・毎月かかるわけではない突発的な支出、医療費、冠婚葬祭、数万円の家具・家電
交通費を例に具体的に説明すると
経常費・・・通勤に必要な電車代
生活費・・・通勤をラクにするグリーン車代
遊興費・・・旅行に行ったときにかかった交通費
特別費・・・帰省のための航空券代
このような形で、同じ交通費でも入る費目が違います。
もちろん、これはあくまで一例なので、通勤でグリーン車代を使うことで生産的な時間を過ごせているのであれば経常費に入れるなど、人それぞれの価値観で変わります。
このような形で、支出の価値を考えながら費目分けしていきます。
ただ、上記4つの費目の他に↓の費目も使っています
浪費・・・・無駄な買い物、本来なら払う必要のないお金
経費・・・・自己投資や事業にかかるお金
具体的な支出で解説すると
浪費・・・・買った後に後悔したもの、衝動買い、ATM手数料、延滞料
経費・・・・事業用の物品、仕入れ代、書籍代
以上の6つの費目に振り分けながら、価値分類表を作ります。
生活費を深掘りして解説
生活費がどんなものかわかりづらいので、
生活費の具体例を挙げると、
・ふらっと寄ったファーストフード店やコンビニ
・コインランドリー代
・百均などで買った少額の日用品
・衣服費
これは、あくまで私の場合はということです
価値分類表は、自身の価値観で費目分けするので、この支出は必ずこの費目と決まっているわけではありません
生活費に入れるかどうかの判断基準は、
「経常費と遊興費に入らないものはとりあえず生活費」にしておくと良いです
衣服費の場合も、その服が必ず必要というわけでもなく、そこまで幸福感を感じるものでもないので生活費に入れています
価値分類表でわかること
物やサービスの「種類」ではなく「価値観」で分類することで何がわかるのか解説します。
生活レベルを知ることができる
経常費には、毎月の生活に絶対必要な
食費(スーパーで買う食料品)
水光熱費
家賃
税金
が入っているので、
最低限の生活レベルがわかります。
私の場合は、もし失業して収入が途絶えても、10万円あれば最低限生きていけることがわかります。
また、生活レベルの上昇を抑えることもできます。
経常費は基本的に毎月の変動が少ない費目です。
経常費が増加傾向にある場合は、生活レベルが上がっている可能性があります。
それが、意識して上げているものでないのなら、早めに手を打ちましょう。
経常費は一般的な家計簿で使われる固定費とは違うの?
経常費には、普通は固定費には入らない食費が入ったり、いつもなら固定費に入るサブスク代などは遊興費に入ることが多いよ
何の支出を削減すればいいかがわかる
生活費には、コンビニでの間食代・百均で買った日用品・昼食代などが入ります。
生活費は減らせる可能性が高い支出です。
支出をなくしたり、安いもので代替できないか考えましょう。
「支出を削減するなら固定費を見直す」と言われますが、
固定費を見直したあとは、何をすればよいのかはあまり語られていません。
固定費を見直したあとは、生活費の削減を頑張ってみてください。
私の価値分類表でも生活費の削減を行っていて、段々と減少傾向になっているのがわかると思います。
現在は、生活費は毎月1万円くらいが自分にとって丁度いい塩梅かなと思っています
無駄遣いを防止できる
全ての支出の価値を考えることで、自分にとって満足度の高い買い物をする習慣がつきます。
・衝動買いをして後悔したもの
・無駄な飲み会
・嗜好品代
などを浪費に入れていると、普段の買い物のときも支出の価値を意識するようになり、無駄遣いを防止することができます。
苦労して稼いだお金は浪費や生活費ではなく、幸せを感じられる遊興費に使いたいね
将来の生活に必要なお金の試算ができる
その時々の経済状況に合わせて、将来の見通しを立てることができます。
失業や転職などで無収入期間があるときは、「経常費・特別費」の金額で何カ月間、生活ができるのか試算
少しの収入が見込める場合は「経常費・特別費に生活費」を加えた金額で試算
生活が安定している場合は、現在の資産で、「経常費・生活費・遊興費・特別費」の金額で生活がどれくらい維持できるのか試算
価値分類表で生活レベルを段階的に調整しながら将来の試算ができるので、
・失業や転職、老後などの無収入期間があると家計が崩れる
・収入が減少すると、必要以上に生活を切り詰めてしまう
・最低いくらあれば生活できるのかがわからないから、常にお金の不安がある
・いくら貯めれば今の生活を維持できるのか試算したい
このような悩みを解決することができます。
実際に夫婦ともに無職になったときは、価値分類表で最低限生活に必要なお金がわかっていたので、1つの安心材料になりました
まとめ
集計表は費目を階層ごとに詳細に分析することができますが、価値分類表は少ない費目で家計全体を把握することができます
集計表と価値分類表を使うと、家計の見通しがぐっと良くなります
ぜひ使ってみてください!
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以上です
ではでは!
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