こんにちは!
かもしかです。
この記事では、家計簿御三家の1人・づんさんの「づんの家計簿」を紹介します。
勝手に私が御三家と言っているだけですが、家計簿業界の中でもづんさんは有名だと思います。
まずは簡単に自己紹介させてください
自作のExcel家計簿の作り方を書籍化するほどの、Excel家計簿愛用者です
Amazonで「家計簿 kindle」で検索すると表示順位「1位~4位」をウロウロしている本の著者です
普通の人よりは少し家計簿について詳しいと思うので、家計簿の付け方や様々な家計簿について解説しています
ちなみに、私が出版したkindle本がづんの家計簿と一緒に表示されたときは嬉しかったです。写真まで撮りました。
そんな私が、「づんの家計簿」の特徴ややりくり方法について解説します。
ちなみに、私は断然、エクセル家計簿推しですが、だからといって全ての人がエクセル家計簿を使うべきだとは思っていません。
家計簿の好みは人それぞれなので、今回の記事では、エクセル家計簿との比較はせず、手書き家計簿が好きな人の参考になれば良いなと思っています。
づんの家計簿とは
「づんの家計簿」とは文字通り、主婦のづんさんが付けていた家計簿です。
その家計簿をInstagramで紹介していたら人気になり、とうとう書籍化までされたようです。
私は、づんの家計簿は究極の手書き家計簿だと思っています。
文字で説明してもよくわからないと思うので下の画像を見てください。
実際のづんさんの家計簿です。
ちょっと見にくいかもしれませんが、ノートの端から端までみっちり、きっちり書き込まれています。
この世の何よりも手書きが好きという方には、最高の家計簿だと思います。
ちなみに、今回は↓の書籍で書かれていたことを要点をまとめて紹介します。
づんの家計簿のコンセプト
最初に、づんさんが大切にしている家計管理についての考え方をいくつか紹介します。
お金を使ったことを実感できるから手書き
手書きで日々の支出を書いていくことで、支出の痛みをより実感でき、やりくりにも意欲的になれます。
現金払いかカード払いによっても支出の痛みが違うように、家計簿アプリでポチポチ入力するよりも、手書きの方がより頭に残ります。
そうやって書いていくことで、自然と自分の「つい買ってしまう」浪費癖がわかり、その気づきが黒字家計に繋がります。
ルールの少ない自由な家計簿
みっちり書かれたノートを見ると、細かく付けるのって大変そうと思うかもしれませんが、
意外と細かいルールはありません。
づんの家計簿では、「食費」「日用品」などの費目分けはなく、
「1日ごとに買った商品を1品ごと書く」
これだけです
これは他の家計簿にはない特徴です。
下の画像のように1日ごとに買った商品を書き出して、1日ごとに小計を出しています。
1つ1つ買った商品の値段を書き出すことで、野菜などの底値がわかるのも嬉しい所です。
カレンダーのような日付の枠もない珍しい手書き家計簿です。
黒字の積み重ねが大切
かもしかのエクセル家計簿は、年間で黒字になればいいという考えですが、づんの家計簿では、月間で黒字になることを目指しています。
なので、月末になると、ガソリンも少額ずつ入れて家計が黒字になるように調整します。
日用品などもストックは買わずに、1ヶ月で使いきる分を購入します。
1ヶ月単位で黒字にすることで、来月も黒字にしようというモチベーションが生まれます。
づんの家計簿のルール
ここからは、予算のあり・なしや、先取り貯金なのか残し貯め貯金なのかなど、づんの家計簿のルールをご紹介します。
記入すること
日々記入するのは、
- 買い物した日付
- 買った商品
- 金額
- 店名
- 1日ごとの小計
です。
まず買い物をしたお店ごとで小計して、それを足して1日の支出金額(右下の赤字)を出します。
それを上書き合計していくことで、月の変動費を出します。
左下の青字は財布の残金です。買い物をするたびに引いていきます。
固定費、投資や保険の積立など、あらかじめわかっているものは、最初に記入しておいて、金額がわかったときに書き込みます。
貯め方
最初は残し貯めで、家計簿に慣れてきたら先取り貯金をおすすめしていいます。
家計簿を付け始めたときは赤字でも気にせず、固定費や変動費の金額がわかってきたら、月初に貯金を確保して、残りを変動費でやりくりします。
費目分け
食費、日用品などの細かい費目分けはありませんが、
大きく言うと
- 変動費
- 固定費
- 特別費
で分かれています。
冠婚葬祭などの突発的な出費である特別費については、家計簿には記入しますが、毎月の支出としてはカウントしません。
特別費を毎月の支出に入れてしまうと、せっかく変動費をやりくりできたのに、特別費が発生したために赤字になってしまうことがあるからです。
かかりそうな特別費はあらかじめ書き出しておいて、貯金から支払います。
総収入から変動費と固定費の金額を引いて、黒字か赤字か確認します。
特別費
特別費についてもう少し掘り下げて解説します
特別費を設定している家計簿では、年初にかかりそうな特別費を想定し、毎月一定額を積立して、特別費が発生したらその積立金から払うことが多いです
づんの家計簿では、特別費を貯金から払います
特別費を貯金から払うと、せっかく貯めた貯金が減って赤字になってしまうのを心配する方は多いと思います
そのため、づんの家計簿では
・何でもかんでも特別費に入れない(旅行の宿代は特別費にしても外食代は変動費に入れるなど)
・特別費だけで集計していくらかかっているのか把握する
この2つを守ることで特別費が発生しても貯金ができるようにしているようです
特別費を別で積立する必要がない分、家計管理はシンプルになります
予算
食費・日用品などの費目分けはないため、食費は5万円までなどの予算はありません。
収入から固定費と先取り貯金を引いた残りの金額を予算として扱っているようです。
費目分けはないと言っても、お店ごとに小計を出すので、このお店ではいくらまでという予算を設定することは可能です。
感想
最後にこの本の感想を書いていきたいと思います。
意外と手間は少ない?
最初のづんの家計簿の印象は、綺麗で見栄えは良いけど、家計管理の手間は多いだろうなというものでした。
確かに、家計簿に書きこむ量は多いですが、そもそも、「手書き」が好きな人向けの家計簿なので、そういう人にとっては「手間」というより「楽しい」ポイントなんだろうと思います。
予算を現金で袋分けしたり、口座のお金を生活費用と貯金用で分けたりなどの手間がないため、その点では、「手間は少ない」と感じました。
従来の手書き家計簿に不満がある人におすすめ
この本にも書いてありますが、よくある手書き家計簿のように、あらかじめ決められたスペースに書くのが嫌な人にはおすすめです。
づんの家計簿はノートの余白に1日ずつ付け足していくので、レイアウトが決まっているものよりは自由度が高いと思います。
ノートの余白を少しずつ埋めていくのは、達成感もあって楽しそうです。
お金の記録だけでなく、日記帳のようにその日の出来事をメモしたりもできるので、家計簿を継続する上で重要な、家計簿への愛着も生まれやすいです。
お店ごとに支出をまとめるのは良いかも
づんの家計簿は一般的な費目分けはなく、買い物をしたお店ごとに小計を出します。
お店ごとに支出をまとめるメリットは
・費目分けで悩むことがない
・節約に繋がりやすい
この2つです。
まず、店名と金額を書き写せばいいだけなので、費目分けで悩むことがありません。
よくあるのが、スーパーで食品と洗剤などを買ったケースです。これだと、食費と日用品のどちらに入れればいいのか悩んでしまいますよね。
その点、お店ごとにわける方法だと、このような悩みは一切ありません。
2つ目の節約に繋がりやすいというのは、何を節約すればいいのか明確になるからです。
例えば、「食費5万円」と「スーパー4万円、コンビニ1万円」の費目分けだったら、後者の方が何を節約すればいいかわかりやすいですよね。
食費だけだと何を減らしたら良いかわからないですが、お店ごとだと、「コンビニに行く回数を減らす」とか具体的な行動に繋がりやすいです。
アレンジして楽しむことが大事
こういった家計簿本を読むと、本に書いてある通りに真似したくなりますが、それはあまりおすすめしません。
づんさんがこの家計簿で家計管理ができているのは、づんさん自身が自分に合うようにアレンジしていったからです。
づんさんが自分のために作った家計簿が、そのまま他の人も満足に使えるかというと難しいと思います。
なので、づんの家計簿に限らず、家計簿本の内容は完成形ではなく、あくまで具体例の1つなので、それを自己流にアレンジすることが大切です。
私がオーダーメイドのエクセル家計簿をおすすめしているように、アレンジしやすい家計簿は、自分がこだわりたい部分を追求できて、家計簿への愛着も生まれます。
自分だけのお気に入りの家計簿を作ることができれば、家計簿を継続することも簡単です。
以上、づんの家計簿を紹介してきました。
「クレジットカードやポイントの支払いはどうするの?」など細かい部分は、ぜひ書籍を読んで確認してみてください。
↓の本は最初から線が引かれていて、づんの家計簿をすぐに始められます。
好きな方を読んでみてください。
また、「づんの家計簿」とは真逆ですが、家計簿に書かない・計算しない・ウォールポケット家計簿も紹介しているので、気になる方はぜひ
かもしかのエクセル家計簿については↓の記事で解説しています
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